カメラ入門
AモードとSモード、
どっちを使えばいい?
「ボケを作りたい」ならA、「動きを止めたい」ならS。
2つのモードを使いこなせると、写真が一気に変わる。
AもSも「半自動」。
1つだけ自分で決めたら、
あとはカメラがやってくれる。
ケンさん
「AモードとSモード、どう違うの?」って混乱する人がすごく多いんだけど、実はシンプルな話なんだ。「何を自分で決めて、何をカメラに任せるか」の違いなんだよ。一緒に整理していこう!
2つのモードを並べてみると
自分が決める部分と、カメラが決める部分がポイント。
共通のルール:どちらも「明るさはカメラ任せ」
AもSも、写真の明るさ(露出)はカメラが自動で調整してくれる。暗くなったり明るくなりすぎたりを心配しなくていいのが、この2つのモードの安心なところだよ。
絞り優先モード(A / Av)
ボケを自分でコントロールする。
ケンさん
むずかしい言葉が出てくるけど、ひとことで言うと「F値(エフチ)=光の入り口の大きさ」。F値が小さいほどボケが大きくなり、大きいほど全体がくっきり写るんだ。カメラが「じゃあ明るさはぼくが合わせるね」って自動でシャッタースピードを決めてくれるから、きみはボケのことだけ考えればいい。
F値とボケの関係
数字が小さい = ボケる 数字が大きい = くっきり
F1.8
背景が大きくボケる
人物・花のアップに
F5.6
少しボケる
スナップ・日常に
F11
全体がくっきり
風景・建物に
Aモードが活躍する場面
人物・ポートレート写真
F値を小さく(F1.8〜F2.8)→ 人がくっきり、背景がふんわりボケる
花・小物のアップ
F値を小さく → 花だけに注目が集まる雰囲気に
風景・建物・集合写真
F値を大きく(F8〜F11)→ 手前から奥までくっきり
たとえ話
Aモードは「目のピント合わせ」と同じ
目の瞳孔
暗い場所で大きく開く。F値の小さい状態と同じ
スマホの「ポートレート」
人だけくっきり、背景ボケ。あれと同じ効果を手動で作れる
カーテンの開け具合
大きく開けると光がたくさん入る。F値が小さい状態のたとえ
シャッター優先モード(S / Tv)
動きを止めるか、流すかを決める。
ケンさん
シャッタースピードってのは「カメラが光を取り込む時間の長さ」。速くすれば動きがびたっと止まり、遅くすれば動きが流れて写る。この2方向どちらに行くかを自分で選べるのがSモード。明るさはカメラが全部合わせてくれるから、「この動きをどう写したいか」だけに集中できるよ!
シャッタースピードと写真の変化
速い = 止まる 遅い = 流れる
Sモードが活躍する場面
スポーツ・運動会・動物
1/500〜1/2000秒 → 素早い動きをびたっと止める
滝・川・噴水
1/4〜1/15秒 → 水が絹のように流れるしっとりした写真に
夜景・車の光跡(上級)
数秒〜 → 車のライトが光の線になる。三脚必須。
たとえ話
Sモードは「まばたきの速さ」と同じ感覚
まばたき
速くパチっと閉じると動きが止まって見える
スローモーション動画
超速く撮影して、動きを止めるのと同じ原理
夜の車のライト
遅いシャッターで、ライトが光の線になる
結局どっちを使う? 早見表
「何を撮りたいか」で選べばOK。
人物・花・ペットを「ボケ感よく」撮りたい
風景・建物を「全部くっきり」撮りたい
走る子ども・スポーツ・動物を「止めて」撮りたい
滝・川の水を「流れるように」撮りたい
迷ったらAモードから始めよう
AモードはほとんどのシーンでOKな万能モード。プロカメラマンの多くも日常的に使っている。まずAモードで撮り慣れてから、「動きも撮りたい!」となったときにSモードにトライするのがスムーズな上達ルートだよ。
ケンさん
よくある失敗と対処法
知っておくだけで防げるものばかり。
Aモードで暗い場所を撮ったら写真がブレた
F値を大きく(例:F11)にすると光の入りが少ないため、カメラが「じゃあシャッタースピードを遅くして明るさを確保しよう」と判断する。そうすると手ブレが起きやすくなる。
→ 暗い場所ではF値を小さく(F2.8など)するか、ISOを上げて対応しよう
Sモードで速いシャッターにしたら真っ暗になった
シャッタースピードが速すぎると光が少ししか入らない。室内で1/2000秒を選ぶとほぼ真っ暗になる。
→ 室内なら1/250〜1/500秒くらいから始めよう。屋外の明るい場所なら1/1000秒以上でもOK
遅いシャッターで手持ち撮影したら全体がブレた
被写体のブレでなく「手ブレ」が原因。1/60秒より遅くすると手持ちでは難しい。
→ 遅いシャッターを使うときは三脚か壁への寄りかかりで安定させよう
まとめ
「ボケを作りたい」→ A。
「動きを操りたい」→ S。
迷ったらAから始めよう。
ケンさん
AとSは「どちらが優れているか」じゃなくて「何を撮りたいか」で使い分けるもの。最初は失敗してもOK。「なんでブレたんだろう?」「なんでボケなかったんだろう?」って考えるのが一番の上達法なんだ。うまくいかなくても大丈夫。みんな最初はそうだから。
今日からできること
さっそく試してみよう。
読んだだけでは忘れてしまう。1つだけでいいから、今日やってみて。
スマホしかない人
→ まずステップ 0 から
カメラを持っている人
→ ステップ 1 から
スマホの人(今すぐできる)
「ポートレートモード」で人を撮って、普通モードと比べてみる
スマホのカメラアプリで「ポートレート」モードを選んで、誰かの顔や花を撮ってみよう。背景がボケて被写体だけがくっきり浮き出るはず。これがAモード(F値を小さくした状態)の体験版!
カメラを使ってみたくなったら、ステップ 1 へ進もう。
カメラがある人
モードダイヤルを「A(またはAv)」に合わせる
これだけで絞り優先モードになる。難しい設定は一切なし。
F値を「F2.8」にして花か人を撮る
背景がふんわりボケるはず。次に「F11」に変えて同じものを撮り比べよう。「小さい数字 = ボケる」が目で見てわかる!
次は「S(またはTv)」に切り替えて、1/500秒で動くものを撮る
歩く人・揺れる木の葉・走るペットでOK。動きがぴたっと止まるのを確認しよう。
蛇口や噴水の水をSモード「1/1000秒」で狙ってみる
水の粒がびたっと止まったら大成功。AとSの両方の感覚をつかんだら、一眼カメラの面白さが一気に広がるよ!
慣れてきたら
次は「ISO感度」を学ぼう
AとSをマスターしたら、最後の一つ「ISO感度(=暗さへの強さ)」を覚えるだけ。この3つ(絞り・シャッター・ISO)がわかれば、どんな場面でも自分の思い通りの写真が撮れるようになるよ。
理解度チェック
1問で確認しよう。
読んだ内容をさっと振り返ってみよう。直感で選んでOK!
